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不登校克服ブログ

不登校改善実績が圧倒的!!驚異的な数の親御さんから喜びの声がぞくぞくと集まっているシア・プロジェクト!!このサイトでは、そのシア・プロジェクト代表の木村優一が不登校克服に役立つ内容を全国に向けて無料でお伝えしています。

不登校経験者が語る13の原因

 

不登校の原因は何なのか?


それは不登校の子供を持つ親御さんなら誰もが気になることでしょう。


そこで、不登校経験者としての視点も含めながら不登校原因を13に分けてお伝えしていきます。


これからお伝えすることは、私の個人的な経験によるものだけではありません。私の個人的な経験も含めていますが、全体としては文科省不登校に関する調査を反映しています。


つまり、ただの個人的な経験談ではなく、かと言って単純な調査結果でもない、個人的事実と全体傾向を融合した実用性の高い内容となっています。


ちなみに、私は自分自身に不登校経験があるだけでなく、現在、不登校の子供を持つ親御さんをサポートしています。そのサポートで得られたナマの親御さんの声も参考にさせていただき、今回の内容を書かせていただきました。


その意味でも、今回お伝えすることは事実に即した非常に有用な内容と言えるでしょう。


◇ ◇ ◇


これから不登校原因を13に分けてお伝えしますが、これらは原因として多い順に並べてあります。


1.本人の問題
2.友人関係
3.親子関係
4.勉強に関する問題
5.不明
6.病気による欠席
7.家庭の事情による生活環境の急激な変化(両親の離婚・祖父母との死別など)
8.家庭内不和
9.進級時、入学時、転入時の不適応
10.学校の決まりに関する問題
11.いじめ
12.部活動やクラブ活動への不適応
13.先生との関係をめぐる問題


つまり、1の「本人の問題」が不登校の原因として最も多く、13の「先生との関係をめぐる問題」が不登校原因としては最も少ないものとなります。


もちろんその順位は変動するものですが、私の不登校専門家としての長年の実感としてはこれらの順位は大幅には変動しません。


常に変動するものだと頭に置きながらも、だいたいはこの順位で定まっていると解釈し、これらを手がかりとして不登校サポートのしかたを模索するといいでしょう。


それでは、順を追って1つずつ簡単に説明していきます。

 


1.本人の問題


不登校の原因として最も多いのはいじめでもなく勉強でもなく、実は本人の個人的な問題であると調査結果で出ています。


これは私の不登校経験上も納得できることですし、私が今までサポートしてきた親御さんのお子さん達の話を聴いても納得できることです。


成長期の子供達の心はとても繊細なんですよね。


特に何かあったわけでなくても色々と悩んだり、ちょっとしたことで過剰に落ち込んでしまったり… 


クラスメイトが自分のことをどう見ているか妙に気になったり、まわりと自分を比べて「自分は普通ではないのではないか?」と思い悩んだり… 


成長期特有の“心”の問題が本人の中に生じ、それが不登校の原因になることが非常に多いんですね。


思い返せば、自分自身も不登校だった頃、そういう思いが多々ありました。当時は自覚できていませんでしたが、今になって振り返ってみると当時の私の心は成長期特有の心の問題が複雑にからみあっていたのです。


ですから、親が手助けしてあげられることとしてはその成長期特有の心の問題を“子供自身”が乗り越えられるように余計な邪魔をしないこと。


それから、複雑に絡み合った糸のようになっている子供の心が上手くほどけていくように、子供の話をよく聴いてあげること。(よく聴いてあげる→子供がよく話すようになる→子供は話しているうちに自分自身の心の問題を自分自身で解消していく)


最低限、それくらいのことはしてあげなければなりません。


ただし、普通の親御さんは子供の話をよく聴くことができませんし、自分の意思に反するかのようについ余計なことを言ってしまったりやってしまったりしているでしょう。


それは、“親御さん自身の中に”未処理の問題があるからです。

 

例えば、夫婦関係がどことなくギクシャクしていて、そのことがいつも心に引っかかっている場合、夫婦関係のギクシャクが処理されていません。すると、その“引っかかり”が集中力を損なわせます。子供の話をよく聴こうと思っても、うまく集中できないのです。

 

仕事で問題がある場合をイメージするとさらに分かりやすいでしょう。何か仕事で問題が起きて、悩んでいる時、自宅で子供の話をじっくりと聴けるでしょうか?どこか意識が仕事にとられてしまっていて、集中して聴けないと思いませんか?

 

そんなふうに、親御さん自身の中に未処理の問題があると子供の話をうまく聴けないので、不登校対応における「聴く」という行為は奥が深いものなのです。

 

「話を聴けばそれでいいのか!それなら簡単だ!」と安易に考えている方は認識を改めたほうがいいでしょう。

 


2.友人関係 (いじめ以外)


友人関係が原因で不登校になる子供は多いものです。


中学生の不登校の“きっかけ”としては友人関係が最も多く、2013年に公表された文部科学省の調査結果でも明らかにされました。


私自身の経験を振り返っても、友人関係に関する悩みは大きいものでした。

 

「なんとなく友達とうまくいかない」


「本音をさらけ出せる友達がいない」

 

…など、漠然としたものでしたが友人関係での悩みは大きかったように思います。

 

意外と知られていないのですが、不登校の原因として多いのは「成長スピードの違いによる友人との差」です。

 

通常、中学生は中学生らしく、高校生は高校生らしく成長していきますよね?


でも、その中で成長スピードが遅い生徒もいるわけです。


中学生なのにまだ小学生のような精神状態だったり、高校生なのに中学生レベルの思考と行動だったり… 


そうして成長が遅れる生徒もいて、その生徒は“浮いた存在”になってしまいます。


本人は無自覚なのですが、まわりのクラスメイトは分かっていて「あいつ子供だよな」と見られてしまいます。


すると“浮いた存在”の本人は「なんだか友達とうまくいっていない気がする…」「なんかバカにされてる感じがする…」と思い悩み、それが原因で不登校になるんですね。

 

実際、不登校の子供達の言動を知ると、そのあまりの未熟さに驚くことも少なくありません。


中学生なのに小学生のような発言・行動をとったり、高校生なのに中学生のような発言・行動をとったりしていて、成長が遅れているケースが多いんですね。


私もそうでした。

 

ですから、「成長スピードの違いによる友人との差」が不登校の原因となっていることを親も子も知り、その根本的な原因をいかにして解決していくかに集中しなければなりません。


多少無理してでも学校に行けばなんとかなる!と思っている親御さんは、そこがまったく分かっていないのです。

 

「成長スピードの違いによる友人との差」が開いたまま無理をして学校に行っても不登校が再発するだけです。
仮に根性で学校に行き続けたとしても、その無理はいつか爆発します。


無理をしすぎて精神が病んだり身体に症状が出たりして、立ち直れなくなった子供達をたくさん見てきました。
そうなってしまったら、元も子もありません。

 

「成長スピードの違いによる友人との差」を縮めるためのサポートをしてください。


不登校経験なしの専門家」による不登校サポートに振り回されないよう気をつけましょう。
つい最近まで全く違う仕事をしていたような“にわか不登校専門家”のアドバイスを真に受けるのは危険です。


学校への勧誘目的で不登校アドバイスをしている方の言うことも聴かないほうが無難でしょう。


本当に信頼できる専門家のもとで「成長スピードの違いによる友人との差」を縮めるためのサポートをしてください。
そうすれば、着実に不登校脱出に向かうのはもちろん、不登校再発リスクなしで改善に向かうことができます。

 

※シア・プロジェクトでは元不登校児の事業家である木村優一が「成長スピードの違いによる友人との差」を縮めることまで考慮したサポートを行なっています。サポート名称は「ひふみ~よ」。ご興味のある方はホームページを御覧ください。

 

※専門家のサポートを受けずに自分一人でなんとかしたいと思う親御さんは、まずは、「人が成長するのはどんな時か」を自分の頭で考えてみてください。そこでひらめいたことをヒントにして不登校対応を改善していくといいと思います。

 


3.親子関係


親子関係が原因で不登校になるケースも多いものです。


なかでも、父親と子供の関係が希薄な家庭では不登校が生じやすく、解決が困難とする見方もあります。


確かに、父親と子供の関係が希薄で「子供のことは母親任せ」という場合、子供は父親との関係で学べることが学べず、社会の前段階である学校に馴染みづらいかもしれません。


基本的に家庭の中で「社会の象徴」となっているのは父親であるケースが多く、その社会の象徴である父親とのコミュニケーションを通して子供は「社会的応力(≒学校適応力)」のようなものを身につけていきますから(※)、それが欠けているとどうしても学校に行きづらくなる側面が出てくるんですよね。

※話しかけづらい相手に話しかける能力、威圧的な相手を上手にいなしていく能力、権力のある人物にうまくかわいがってもらう能力……など。


ただ、それだけが原因で不登校になるなら、もっと不登校の数は多いはずです。


父親と子供の関係が希薄なケースは、よくあること。
それでも一部の子供しか不登校にならないのは、原因が1つではないことをよく表しているでしょう。

 

これは、両親のケンカが絶えなくて、それが原因で不登校になっているケースも同様です。


両親のケンカが絶えない家庭は山ほどあります。
その中で一部の子供しか不登校にならないのですから、やはり原因は“複合的”なのです。

 

その他にも、親が子供に無関心なケース、両親(夫婦)の間に絶望的な溝があるケース、両親ともに高学歴で子供にプレッシャーをかけてきたケース……など親子関係が原因で不登校になるケースはいくつもありますが、そのどれもが前述と同様です。


親が子供に無関心な家庭も、両親(夫婦)の間に絶望的な溝がある家庭も、両親ともに高学歴で子供にプレッシャーをかけてきた家庭も数えきれないほどあるはずですが、その中の一部の家庭でしか不登校が起きていないのですから、やはり原因はそれだけではないんですね。


不登校原因が複合的であることを前提とした上で、前述のいくつかのケースについて「なぜ不登校原因となるのか?」を説明しておきましょう。

 

a. 「両親のケンカが絶えない家庭」が不登校原因となる理由


まず、両親のケンカが絶えない家庭で不登校が生じやすい理由についてですが、これはイメージしてみるとよく分かります。


想像してみてください。
生活の半分近くを占める「家庭」が殺伐としている様子を。


一日の50%は学校、50%は家庭。
分かりやすいようにそう仮定すると、その片方の50%が「両親のケンカが絶えないなかで生活する状態」なのです。


これは「人生」の半分が殺伐としているようなものです。


人生の半分が、両親のケンカを眺めているような状態。
しかも、幼い子供の未熟な思考と知識と経験でその中にいる状態。


どうですか?


絶望的な感覚になりませんか?


私たち大人は知識も経験も豊富で、思考も広がっていますから、いろんな可能性を考えることができます。
「この家庭は地獄みたいな状況だが、この外にはいろんな世界があって、決して人生をあきらめる必要はない」といったように。


けれども、子供は知識も経験もまだまだ少ない段階です。
思考も大人とは違い、ある側面では制限的です。(もちろん、余計な知識と経験がない分、大人より制限を外して思考できる側面もありますが)


そういった大人とは違う思考と知識と経験で両親のケンカの中にいる様子をイメージしてみてください。


「人生ってこんなものなんだな」と絶望的な心境になることがよく分かるはずです。


「人生なんてこんなもんか。つまんないな」と感じると、勉強や部活を含めたさまざまなことに前向きに取り組む気がなくなり、ゲームをはじめとした遊びに逃げるようになり、不登校になりやすくなります。


こうして、ある日突然、「もう、人生なんてどーでもいい。学校行くの、やめた」となるんですね。

 

b. 「親が子供に無関心な家庭」が不登校原因となる理由


親が子供に無関心な家庭はどうでしょうか?


これも両親のケンカが絶えないケースと同様。
想像してみるとよく分かります。


ある意味、これは両親のケンカが酷いケースよりキツイですよね。
「愛の反対は無関心」という言葉もあるように、無関心というのは精神を破壊する力が極めて大きいものです。


幼い子供にとって、親は神様のような存在。
その神様のような存在から無関心でいられることは、間違いなく地獄でしょう。


家庭が地獄なら、学校で破壊的な行為に及んで発散しようとするか、現実逃避で全てから逃げようとするか、どちらかに向かうリスクが高まります。


前者に向かった場合、非行。
後者に向かった場合、不登校になるわけです。

 

c. 「両親(夫婦)の間に絶望的な溝がある家庭」が不登校原因となる理由


両親(夫婦)の間に絶望的な溝がある家庭で子供が不登校になりやすいのは、それがケンカ以上に酷いことだからです。


ケンカには、まだ意思表示があります。
お互いの意思を表示している正直さはあって、そこにはわずかな望みがあります。


しかし、表面的にはそれなりの夫婦を演じていて、見えないところで溝が生じている場合、そこには希望が見えません。


ケンカするつもりもないほど相手のことが許せない……
そう思っている夫婦は子供のこと抜きにしても危険でしょう。


意思表示する気もないし、相手から意思表示されても迷惑……
そう感じている場合、そこに抑圧されている感情は強大な負のエネルギーを蓄えていきます。


その負のエネルギーの蓄積は、ある日突然、爆発するような形で表れるかもしれません。(例:DV、うつ、離婚など)


皮肉なことに、その負のエネルギーの蓄積と絶望的な夫婦関係にいちばん早く気づくのが子供です。


そしてその子は


「こんな親のもとで生きる自分は不幸だ。ここまで不幸なんだから、どうせならもっと不幸になってやれ!」


と半ば“やけくそ”のような気持ちで何もヤル気がしなくなり、不登校に向かうのです(※)。


※ヤル気がしなくなってから不登校に向かうまでの中身は次のとおり。何もヤル気がしない→勉強や部活に身が入らなくなる→成績が落ちたり部活で結果を出せなくなる→学校に行くのがつまらなくなる→不登校


あなたも、やることなすこと上手くいかない時、「もう、どうでもいい!」と投げやりになって、浪費して遊んだり暴飲暴食したりしたことがありませんか?


それと似た心理です。

大人だけでなく子供も、あるレベル以上の不幸を感じると「もう、どうでもいい!」と投げやりになって、もっと不幸になろうとするのです。

 

d. 「両親ともに高学歴で子供にプレッシャーをかける家庭」が不登校原因になる理由


両親ともに高学歴で子供にプレッシャーをかけてきたケースについては、よく分かっている親御さんが多いでしょう。


高学歴の両親

意識的または無意識的に子供にプレッシャーをかけてしまう

子供は「良い成績をとらなきゃ!」と必死に勉強

良い成績をとれているうちは表面的には問題なし …a 

良い成績をとれなくなった瞬間、自分の存在価値が感じられなくなり、何もヤル気がしなくなる

ヤル気がなくなるため色んなことが上手くいかなくなり、学校に行くのがつまらなくなる

不登校


注目していただきたいのは、aの部分です。
実はこの時点で、潜在的不登校原因が生じていて、すでに不登校に向けて進み始めているんですね。


良い成績をとれていて表面的には問題ないように見えても、見えない部分では「存在そのもの」を愛されている実感がなく、「良い成績をとっている自分」だけが親から愛されている感覚になっていて、すでに不登校原因が生じ始めています。


だからこそ、「いい子」や「デキる子」が不登校になりやすく、予防することが極めて困難なのです。

 

親子関係が原因で不登校になっていると考えられる場合、いきなり「関係」を変えようとするのではなく、まずは「親」を変えていきましょう。

 

今これを読んでいるあなたがあなた自身を変えるのです。

 

それから徐々に「夫婦の関係」が変わっていき、それとともに「親子の関係」も変わっていきます。

 

最初から親子の「関係」を変えようとすると必ずと言っていいほど子供を変えようとしてしまいますから、そこには充分に気をつけてください。

 

 

4.勉強に関する問題


勉強に関する悩みが原因で学校に行かなくなる子供も多いものです。


<例>

・だんだんと授業が難しくなり、勉強についていけなくなった

・単純に勉強が嫌い、勉強が嫌で嫌でたまらなくなった

・親や先生の勉強に関するプレッシャーに耐えられなくなった


このような勉強の悩みで不登校に至ることも多いんですよね。


想像してみてください。
自分に合わないことを強いられている状況を。


例えば、今これを読んでいるあなたが「大勢の人前に立ってスピーチすること」が苦手だとしましょう。


あなたはスピーチがど下手なのです。
あなたが人前に立って話すと聴衆がクスクス笑い、「あの人、恥ずかしい~」という目で見ます。


それでスピーチが終わると、偉い人からこう言われるのです。


「あんなスピーチをしていたらダメだよ。もっと頑張らなくちゃ!」

 

どうですか?


こんな状況だったらどんな気分になりますか?


その気分を想像で味わえたら、次は、その状況が毎日つづく様子をイメージしてみてください。


毎日毎日ど下手なスピーチを笑われ、上の人からは注意され、でも自分としては精いっぱい努力していて……

それが毎日つづくのです。
これから先、何年も。


どんな気持ちになりますか?

 

その気持ちも想像で味わえたら、最後に「そのイメージ上の自分が幼い子供だったら……」と想像してみましょう。


まだまだ知識も経験も少ない幼いあなたが、毎日ど下手なスピーチを笑われ、毎日注意されているのです。


めいっぱい努力しているのに、どんなに頑張ってもスピーチが上手くならなくて、笑われ続け、注意され続けるのです。

 

どうですか?

 

その想像上の気持ちと同じです。
勉強が原因で不登校になる子供の多くも、そんな気持ちで学校に行っていたのです。

 

よく頑張ったと思いませんか?

 

学校の勉強が合わない子供にとって、学校に行くことはとっても大変なことです。

その大変なことを頑張ってきたのに、誰にもその苦労を分かってもらえなくて、孤独で、それどころか親や先生から「もっと頑張れ」と暗黙のプレッシャーをかけられてきたんですよ。


不登校になってもしかたがない、と言ってもいいくらいですよね。

 

勉強が原因で不登校になっている場合には、まずは「学ぶことの楽しさ」を子供自身で知っていくことが必要です。その上で、些細なことでもいいので「勉強の成功体験」を積み重ねることが重要でしょう。

 

ゲームでもアニメでもいいのです。なんでもいいので調べたり覚えたりして「学ぶことって楽しいな」と思えたら、子供は「勉強」に対するイメージを変えます。

 

それから好きなことの勉強に没頭し、その分野で「絶対理解できないと思っていたことが理解できた!」「絶対覚えられないと思っていたことが覚えられた!」などの成功体験を得ると、子供は学校の勉強もできる気がしてきます。

 

そうして学校の勉強に対する気持ちが変わってくると不登校脱出が近づいてくるでしょう。

 

 


5.不明


不登校になった原因→不明


原因がよく分からず不登校になる子供も多いものです。


文部科学省の調査結果では「不明」は不登校原因としては少ないものとして出ていますが、実際のところはもっと多いでしょう。


というのも、不登校の子供の頭のなかというのは“こじつけ”が発生しやすく、そのこじつけによって強引に理由を作っている可能性が高いからです。


つまり、もともとは「不明」であったはずなのに、周囲の「明らかな原因を作れ!」という空気に応えようとしてしまい、無理やりのこじつけで原因を作っている子供が多く、それによって「不明」と答える子供の率が実際よりも低くなっていると思われるんですね。


例えば、ある不登校の子供に「あなたが学校に行かなくなった理由(原因)は何だと思いますか?」と質問したとしたら、その子はこんなふうに思考するかもしれません。


「何か答えなきゃ……。そうだなぁ……心を許せる友達ができなかったことが原因かな……。いや、勉強で思うように成績がとれなかったことが原因かもな……」


こんなふうに無理やり何かにこじつけて不登校原因を作る可能性があるんですね。そうなれば、その子は「勉強がイヤだ」などと言い、それを聴いた周囲の大人たちは「この子は勉強のつまずきが原因で不登校になったんだ」と解釈してしまいます。


実際は、特に理由はなく“なんとなく”学校に行かなくなったのかもしれません。
学校に行かないのはラクですから、ただラクなほうに流されて不登校になったのかもしれません。


そうであるにも関わらず、周囲が原因を強要する形で本人に原因を言わせてしまい、言った本人も言わせた周囲もそれが原因だと思い込んで的外れな改善に取り組んでしまう……

これが不登校を長期化させるミスの1つでもあります。


全体の割合としては少ないとされている「不明」という不登校原因。
これは実際よりも多いものだと考えておいたほうが賢明でしょう。


我が子が不登校原因を問われた時に「よく分からない」と言ったとしたら、それは混乱状態を素直に表明できているわけですから喜ぶべきことです。


無理やりのこじつけで周囲に合わせて原因を作ってしまう子供よりはるかに不登校脱出に近い位置にいる証拠ですので、嬉しいことなのです。


子供の口から「よく分からない」という言葉が出てきた時、原因究明のプレッシャーをかけませんでしたか?


自分自身(親)の「分かりやすい原因が知りたい!」という欲求を優先させ、「原因がはっきりとしていれば対処もしやすくなる!」という焦りの消失への期待を暴走させ、明らかな原因を子供に言わせようとしていませんでしたか?


そのミスを犯してしまった時から、不登校は悪化・複雑化に向かっています。(=不登校長期化)


できることならそのミスを避けることが理想ですが、現実にはそのミスを避けられる親御さんは少ないでしょう。


大半の親御さんはまさか自分の子供が不登校になるなんて思っていなくて、不登校に関して素人の状態で子供が不登校になっているのですから、不登校初期の対応ミスはほとんど防げないのです。


ですから、すでにミスを犯してしまったものとして、そのミスを繰り返さないこと、すでに犯してしまったミスを“根本”から修復するようにサポートを行なうことを心がけましょう。

 


6.病気による欠席


病気による欠席が続き、それが原因で学校に行きづらくなることもあるものです。


・欠席が続いたことで勉強が遅れ、その遅れを取り戻すことを考えただけでも苦しくなり、ヤル気が出ず、逃げるようにして不登校になるケース


・学校を休んだ状態に体が慣れてしまい、学校に行くことが欠席前より辛く感じて不登校になるケース


・久しぶりに学校に行くと周りの目が気になるため、それを気にして学校に行きたくなくなり不登校になるケース


・欠席していた期間に学校で起きたことがわからないため、友達の話題についていけず、なんとなく疎外感を感じて学校が嫌になり不登校になるケース


・病気で長く学校を休んだことに劣等感のようなものを抱き、その劣等感を感じるのが嫌で不登校になるケース


ケースはさまざまですが、病気による欠席が不登校原因となっていることも多いんですよね。

 

注目していただきたいのは前述のケース例の中身です。


仮にあなたのお子さんが病気による欠席が原因で不登校になっていたとしたら、いったいどのケースに該当するのか、どうすれば分かるでしょう?


「親の勝手な推測」では外れそうですよね。


知る方法があるとしたら、「本人から話を聴く」くらいではないでしょうか。

 

もちろん、本人から話を聴いたからと言ってそれが本心だとは限りませんが、親の勝手な推測で「こうに違いない」と思いこむよりは真実に近づくはずです。

 

その意味でも、不登校対応では「子供の話を聴く」という行為が大切。
親が聴く姿勢を見せることが不登校改善に向けてのきっかけとなるんですね。

 

そうは言っても、ただ話を聴いていてはなかなか本心にたどり着きません。
一般向けの傾聴技術でも難しいでしょう。


やはり不登校対応では不登校対応で求められる理想的な聴き方をする必要があって、その技術を身につけるために深いレベルからトレーニング改善していかなければなりません。

※トレーニングに関しては1つの記事では提供できませんので、ここでは割愛させていただきます。

 

 

 

7.家庭の事情による生活環境の急激な変化(両親の離婚・祖父母との死別など)

 

不登校原因になりうる1つとして、家庭の事情による生活環境の急激な変化もあります。

 

両親が離婚することの痛みは、両親が離婚した子供にしか分かりません。親が離婚することで気持ちがどう変わるのか、将来に対するイメージがどう変わるのか、学校での友人関係にどんな影響があるのか、そういったことは“その子”にしかわからないわけで、それがなんとなくでもわかると思うのは親の傲慢でしょう。

 

子供は親が思っている以上に「両親の離婚」にショックを受けていて、それが不登校原因となっても何らおかしくないと思っているくらいがちょうどいいはずです。

 

これは祖父母との死別なども同様です。「おじいちゃんおばあちゃんが亡くなったくらいで不登校になるわけがない」と思う方もいるかもしれませんが、それは自分自身の感覚で判断しているからではないでしょうか。

 

子供が親よりも繊細で感受性が強い場合、親が想像する以上に子供は祖父母との死別にショックを受けています。そのショックで人生を考え直したり、現実逃避したくなったりして学校に行かなくなる可能性は充分にあるのです。

 

両親の離婚にも祖父母との死別にも共通しているのは

 

「喪失の事実とそれに伴う喪失感の大きさ」

 

ですよね。

 

自分にとって大切な人がいなくなった、その事実を子供は受け止め、そこに感じる強烈な喪失感とともに生きていかなければならないのです。それがどれだけ大変なことか、経験していなければなかなかわからないでしょう。

 

仮に子供の頃に両親が離婚した経験のある親御さんでも、その親御さんの感覚とお子さんの感覚は異なるはずです。楽観的な親は悲観的な子供の気持ちを理解しがたいので注意しましょう。

 

もし、今これを読んでいる親御さんのお子さんが両親の離婚や祖父母との死別が原因で不登校になっているとしたら、まずは子供の気持ちを充分に聴いてあげる必要があります。

 

喪失感の痛みは大人でも乗り越えがたいもので、うつになるケースも多いくらいですから、子供が一人で乗り越えられると期待しないほうがいいでしょう。自分(親)がカウンセラーになるくらいの覚悟で、子供の気持ちを聴いて、聴いて、聴きつくしましょう。悲しみや痛みをしっかりと聴いてあげて、癒やしていってあげてください。

 

癒されるまでは時間がかかるかもしれませんが、それは親として絶対にやらなければならないことだと思います。

 

悲しみや痛みが癒やされてくると、その子は学校に行く力を取り戻し始めます。その時が来るまで、辛抱強く子供の気持ちを聴いてあげて、癒やしてあげてくださいね。

 

 

 


8.家庭内不和

 

両親の喧嘩がいつも絶えない殺伐とした家庭環境で育った方は、その時のことを思い出してみてください。

 

子供の頃のあなたは両親の仲が悪い環境のなかにいて、どんな気持ちになっていましたか? どんなことを考えていましたか?

 

経験のない方はイメージしてみましょう。

 

「もし、自分が子供の頃、いつも両親が激しい喧嘩をしていたら……」

「もし、自分が子供の頃、両親の関係がずっと冷えきっていたら……」

 

と。

 

きっと、家庭内不和の中で育つことがどれだけ悪影響を及ぼすか、よく分かると思います。実際にそういう環境で育った方は「だから今の私はこうなったのか……」と涙があふれてくるかもしれませんし、仲の良い両親のもとで育った方は「そういう家庭環境で育ったら精神がめちゃくちゃになる気がする……」とゾッとしたかもしれません。

 

経験やイメージでわかるとおり、家庭内不和が子供の精神にもたらす影響は計り知れないのです。たとえ学生時代にその影響を抑圧できていても、年をとってからその影響が表れ始め、その人の人生を破綻に向かわせるくらいの力があります。

 

ですから、ある意味当然のことですが、家庭内不和による精神的ダメージが原因で学校に行かなくなることもあります。本来、子供にとって安らぎの場となれるはずの家庭が“地獄”のようなのですから、子供はうまくエネルギーチャージできず、学校で勉強や部活をがんばる気力が湧かないのです。

 

家庭内不和が原因の場合、不登校改善は容易ではありません。なぜなら、子供にとっては「学校に行っても地獄、行かなくても地獄」だからです。学校に行っても他の生徒と同じようにはエネルギーが湧いてこないために勉強も部活もなかなかうまくいかない、学校に行かなければ自分の不登校が原因でますます家庭内不和をエスカレートさせてしまう(その結果、ますます劣悪な環境で生活することになる)、そういう状況なので改善が困難です。このようなケースの場合、早い段階から自分の部屋に引きこもって出てこなくなったり、現実逃避するようにゲームにのめり込んだりするものです。親としては、どう対応していいのかわからなくなるでしょう。

 

ですから、家庭内不和が原因で不登校になっていると思われる場合には、根っこの原因となっている家庭内不和を解決することに集中したほうがいいでしょう。

 

夫婦関係が最悪なら、まずはそこを直してください。子供が安心して楽しく過ごせるように、夫婦仲を良好なものに変えましょう。

 

本気で夫婦関係を改善したいなら「夫婦関係改善も含めて不登校改善に取り組むサポートを提供してくれる専門家」の力を借りたほうがいいと思いますが、どうしても自力で改善したい方はまずは「ありがとう」と「ごめんね」をしっかりと言えるようになるだけでもいいと思います。

 

どんなに些細なことでも「ありがとう」と言う。どんなに些細なことでも「ごめんね」と言う。それができるようになるだけでも、夫婦関係が癒やされてきますよ。

 

 


9.進級時、入学時、転入時の不適応

 

進級時、入学時、転入時の不適応で不登校になることもあります。

 

これは私も経験があるのでよくわかります。

 

親の都合で転校した時、私はけっこうなストレスを感じていました。新しい環境でうまくやっていけるのかどうか、不安も大きかったですし、前の学校とは全く違う“ノリ”に溶けこまなければならないプレッシャーは辛いものです。

 

大人でも新しい環境に身を移すことはストレスなのですから、子供はもっとストレスを感じていてもおかしくないんですよね。

 

けれどもそれは今の私だからこそ分かることです。

 

当時の私は子供でしたから「人生ってこんなものなんだろう」と思っていて、そのストレスを意識していませんでした。

 

むしろ、楽しいと思い込んでいたくらい。すぐに友達もできて、積極的に活動していた記憶があります。

 

ですから、もし、私が不登校支援活動をしていなくて、子供の頃を詳細に思い出すことがなければ、今でも「転校したけど楽しかった」と思い込んでいたでしょう。

 

それくらい、子供の頃の無意識は察知しづらいもので、だからこそ大人は子供の心を勘違いしてしまうのです。

 

今思えば、私のその無意識のストレスはさまざまな歪みを起こしていました。妙に暴力的になっていたり、変に目立とうとしたり……。そうしてストレスを発散させようとしていたのでしょう。その歪みが周囲のクラスメイトとの関係を悪化させ、それが原因で不登校になった側面もあると思っています。

 

ポイントは「明らかな不適応だけが不適応ではない」という点です。私のように無意識にストレスを感じていて、自分でもよくわからないままに適応できていなくて、それで無自覚のまま「不適応による不登校」になっているケースもあるのです。

 

ですから、子供が「学校には馴染めている」と言っても、それを鵜呑みにしないほうがいいでしょう。「馴染めていると思っていても馴染めていないケース」があることを親が意識することが重要です。

 

進級時、入学時、転入時の不適応が原因で不登校になっている場合、親ができることは深いレベルまでの共感です。子供の意識レベルまでではなく、無意識レベルで起きていることまでイメージし、共感してみてください。「こんなストレスを抱えていたら不登校になってもおかしくないよなぁ」と感じるまで共感しましょう。

 

その共感ができた上で子供と接すると、子供にかける言葉が変わり、子供の話を聴くときの感覚が変わり、親の表情や声の調子も変わってきて子供を安心させることができます。その安心が子供の力を取り戻させ、やがてその力で不登校を抜け出すでしょう。

 

 


10.学校の決まりに関する問題

 

学校の決まりに従うことがどうしても納得できなくて、それに対する嫌悪感がだんだんと強まり、やがてそれに耐え切れなくなり不登校になるケースも多いようです。

 

特に、自分の頭で柔軟に物事を考えられる子供は、学校の決まりに単純に納得できません。「こんな考え方もできるぞ、あんな考え方もできるぞ……」と思考を広げられる子供は、ある角度からのルール設定に容易には納得できないのです。

 

不登校の子供の多くが柔軟なものの見方ができるのは偶然ではないのでしょう。柔軟な思考ができるからこそ学校の一面に納得できず、それが原因で不登校になっていることも多いのです。

 

私たちが子供の頃にもありましたよね。給食を全部食べられないと昼休みまで使って食べなければならない、といったような決まり事が。

 

私の中学なんて、「男子は全員坊主・部活は絶対に全員入る」がルールでした。そういった決まりにどうしても納得できない子供がいてもしかたありません。

 

「嫌いなものを私が無理して食べるより、それが好きな他の人に食べてもらったほうがいいんじゃないの?」

 

「どうして全員坊主にする必要があるの?選択して入ったわけでもない中学でそのルールはおかしくないか?」

 

「部活に全員入らなければならない決まりにするなら、自由に部活を新設できるようにすべきでは?」

 

……そんなふうに違う角度から考えればすぐに“学校否定”できてしまいます。学校を否定すればするほど「学校に行かない」という選択肢をとりたくなってもしかたありません。

 

学校の決まりに関する問題で不登校になっている場合、学校を変えるだけで不登校が解決することもあります。

 

基本的に不登校原因は複合的ですのであまり考えられないことですが、もし、学校の決まりに納得いかないことオンリーで不登校になっていたら、その問題を解決するだけで学校に行くようになります。納得できる決まりだけがある学校に変えるだけで、不登校が解決してしまうでしょう。

 

 


11.いじめ

 

いじめが原因で不登校になることも当然あります。

 

現代のいじめは昔とは異なり、エスカレートに歯止めがかからない危険ないじめも多く、SNSを使った“精神的殺人”に近いものも多いので、その“避難先”として不登校が選ばれることもあるのです。

 

いじめが原因の不登校が厄介なところは、それがなかなか表面化しづらい点です。

 

いじめられていることを平気で親に言える子供はなかなかいません。「子供がいじめられていることを知ったら親が悲しむだろう……苦しむだろう……」と思えば言えませんし、いじめられていると知られることの恥ずかしさが嫌で言えない子供も多いでしょう。

 

そのため、我が子がいじめられていることをスムーズに把握できる親は極端に少なく、ほとんどの親は我が子がいじめられているなんて思いもしないのです。

 

私の不登校支援活動では、子供が成人した後に「実は不登校だった頃いじめられてたんだ」と打ち明けられ、衝撃を受けた親御さんの声をよく聴きます。

 

そういう親御さんの多くは「どうして言ってくれなかったの……」という思いとともに、自分が何も知らずに子供を追い詰めていた過去を後悔し、「私は最悪なことをしてしまった……最悪の親だった……」と慟哭します。

 

このようにタイムラグで親を苦しめる可能性が高いからこそ、いじめが原因の不登校の場合、厄介なのです。

 

不登校の子供を持つ親としてできることは、我が子の不登校原因の1つとして「いじめ」を外さないことです。子供が「いじめられてない」と言っても、いじめが原因で不登校になった可能性が充分にあると常に意識しておくことです。

 

その意識で子供と接していれば、我が子がいじめが原因で不登校になっていた場合に気づきやすいでしょう。早い段階で気づくことができれば、子供が成人した後に自分自身を責めずに済むはずです。

 

もちろん、子供の不登校原因がいじめであると早期に気づくことができれば、それだけ解決も早くなります。そのためにも、我が子の不登校原因の可能性の1つとして常に「いじめ」を意識しておくことが重要なのです。

 

 


12.部活動やクラブ活動への不適応

 

部活動の顧問の先生が厳しすぎる、自分だけが集中攻撃で怒られるので耐えられない、先輩が怖い、みんなの足を引っ張っているのが辛い……など、部活動やクラブ活動への不適応が不登校原因となることもあります。

 

部活動やクラブ活動への不適応が不登校原因になっていると考えられる場合、まずは我が子の話をしっかりと聴きましょう。話を聴きながら「部活動にだけ行きたくないのか?それとも部活動だけでなく学校の授業も受けたくないのか?」を確かめてください。

 

「部活動にだけ行きたくないの?それとも部活動だけでなく学校の授業も受けたくないの?」などと直接質問するわけではありません。いきなり質問したら子供は「親に本音を言って大丈夫だろうか?」と不安になり、嘘をつく可能性があります。

 

ですから質問するのではなく、とにかく話を聴きましょう。「この子は部活動にだけ行きたくないのかな?それとも部活動だけでなく学校の授業も受けたくないのかな?」と頭に置きながら話を聴いてください。

 

話を聴いていく中で自分の子供が「授業は受けたいけど部活動には行きたくない子」なのか「授業にも部活動にも行きたくない子」なのかわかってきたら、その後のサポートのしかたが定まりやすくなるはずです。

 

勉強意欲があると確認できたらそこだけを集中的にサポートすることもできますし、授業も部活動も拒絶している子供なら部活動以外の原因も重なっている可能性があると推測できます。

 

そうして適切な対応になりやすくなるので、まずは前述のような話の聴き方で傾聴していく必要があるんですね。

 

部活動やクラブ活動への不適応が原因で不登校になっている場合、子供が甘えているように感じる親御さんも多いでしょう。我が子の根性がないように感じる親御さんも多いはずです。

 

そこで「甘えるな!」「お前にも問題があるんだろ!」などと言ってしまう親御さんも多いのですが、それを言ったら終わると思っていてください。子供が二度と本音を言わなくなり、不登校改善が極めて難しくなる可能性が高くなります。

 

努力と根性で様々なことを乗り越えてきた親御さんは、自分だけでなく我が子にも厳しくなりがちなので十分に気をつけましょう。

 

 


13.先生との関係をめぐる問題

 

先生との関係をめぐる問題で不登校になるケースもあります。

 

先生から酷いことをされたり、先生のことが信じられなくなったり、とにかく先生との相性が悪かったり……先生から明らかないじめを受けている場合まであります。

 

先生と言っても人間ですから、不完全で当たり前。若い先生なんて、まだまだ“子供”です。生徒とうまくいかないケースがあっても何ら不思議ではありません。

 

こういったケースの場合、問題は「誰が変わるか」です。

 

先生が変わればいいのでしょうか?

 

それとも、不登校になっている我が子のほうが変わればいいのでしょうか?

 

もちろん、犯罪レベルのことを子供がされていたら話は別です。その場合には「誰が変わるか」云々ではなく、しっかりと学校に抗議し、できるだけ問題を大きくしてください。

 

世の中には悪い人間がいます。その悪い人間が先生であることもあります。そういったケースでは例外的対応が必要となりますので、徹底的に先生を叩きましょう。

 

「誰が変わるか」を考えるのはそこまで酷くない場合です。犯罪レベルとは言えないけれども先生から酷いことをされた……。先生のことが信じられなくなった……。相性が悪い……。こういったケースでは誰が変わればいいのでしょうか。

 

ここで多くの親御さんは先生を変えたくなると思います。明らかに酷いことをされていた場合、先生に直接抗議したくなるでしょうし、どちらが悪いと言えない場合でも「大人である先生に変わってもらったほうがスムーズな印象」があるためです。

 

なかには、「学校側には責任がある!先生に変わってもらう権利がこちらにはある!」とまで考える親御さんもいるかもしれません。いずれにしても、先生に変わってもらうことが近道に感じる親御さんは多いでしょう。

 

ただし、結論から言えば、先生に変わってもらおうとすると逆に遠回りになるケースが多いものです。最も早く不登校解決に近づきそうで、最も時間がかかってしまうことが多いのです。

 

繰り返しますが、先生もただの人間。「変われ!」と言われれば言われるほどそこに抵抗する気持ちが生じます。直接的または間接的に「変われ!」と言われるたびに「自分は今のままでもよくやっている!どうしてこの努力を認めてくれないんだ!」といったような気持ちが生じ、その“認めて欲しい気持ち”のほうがエスカレートしてしまうのです。

 

自分のことを認めて欲しいと思っている人は、なかなか変われません。相手(親)に認めさせようと労力を使うぶん、自分を変える余裕がなくなります。しかも、責められたぶん相手(親)を責めたくなるので、やがて泥沼化します。するとますます先生は変わらなくなるのです。

 

ですから、たとえ先生を直接変えようとしたくなった場合でも、まずは先生が必死に指導してくれていることへの感謝の気持ちを示すといいでしょう。ねぎらいの言葉をかけるのです。

 

その言葉があるだけでも、その後の先生との関係が違ってくるはずです。

間違っても、いきなり攻撃的になったりしないでくださいね。

 

私がお勧めする方法は、「子供の変化」を先に持ってくる方法です。厳密に言えば、「親の変化による子供の変化」を先に持ってくる方法。これがお勧めです。

 

前述で、先生もただの人間、と述べました。そのことは今これを読んでいるあなたが大人ならよく分かるはずです。

 

では、それと同じ理解を子供が得たらどうなるでしょうか?

 

あなたと同じように「先生もただの人間なんだよなあ」と子供が思えたら、どうなるでしょう?

 

先生に多少嫌なところがあっても、不信感を抱いていても、相性が悪くても、受け入れやすくなると思いませんか。そうして受け入れやすくなれば先生との問題を乗り越え、学校に行きやすくなるかもしれません。(先生が全く変わっていなくても)

 

そう考えると、先生を変えようとするより、我が子が変化(成長)したほうがスムーズだと思いませんか?

 

もちろん、我が子が変化したほうが早い!と思った瞬間から我が子を変えようとする親御さんは何も分かっていません。前述での先生の例と同じように、人は変えようとされればされるほど変わらなくなります。それは子供も同じです。親が子供を変えようとすれば、そのぶん変化(成長)が遅れると思っていてください。

 

子供が最短で変わる道はシンプルです。親が変わればいいのです。

 

親が変化すれば、その変化に影響されて子供も変わります。

 

まだまだ子供が小さいころ、我が子を見つめてニコッと笑うと笑い返してきませんでしたか?

 

それと同じです。

親が変化すれば子供も変化するのです。

 

まずは、親が親の考えを語りすぎている状態から、子供の考えをよく聴く状態に変えていきましょう。

 

「私は子供の話をよく聴けているほうだと思う」と感じている方も、「もっと聴けるようになるためにはどうしたらいいか?」と考えて“自分”を変えてください。

 

そうして自分を変えていけば、子供も変化(成長)し、やがて先生のことを受け入れる余裕ができてくるでしょう。

 

 

執筆者:シア・プロジェクト代表 木村優

 

 

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