不登校克服ブログ

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「本物の共感」の効果で不登校の子供が変わる!

 

【はじめに】

 

“本物の共感”の効果で、不登校の子供の状態は日に日に良くなります。

 

不登校脱出に急速に向かうことも可能です。

 

ただし、「本物の共感」は奥が深く、専門家でも理解することが容易ではありません。

 

この記事では、一般の方にもわかりやすいレベルで「本物の共感」についてお伝えします。本物の共感について少しでも理解し、不登校対応に取り入れてみると、お子さんの状態が明らかに良くなっていきますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

本題には関係なさそうな話からはじめますし、途中、「この話が“本物の共感”にどう関係するの!?」と疑問に思うかもしれませんが、そうした説明が必要なほど奥が深い話なのです。“本物の共感”はプロでも理解していない人が多く、一般の方に説明するのはなかなかむずかしいものですので、ちょっとだけ辛抱強く読み進めていっていただけたら嬉しいです(^-^)

 

 

なぜ、不登校の子供は心を閉ざすのか?

 

世の中には、こんなことを言う人もいます。

 

「私がどれだけ傷つき、苦しんだか……きっと誰にもわかりませんよ。いいんです、誰にもわかってもらえなくても」

 

そう言いながら、どこか寂しそうで、なんだかイライラしている雰囲気もあって、満たされない顔をしている……

 

そういう人もいるんですよね。

 

そういう人をみて「いじけている」と思う人もいるでしょう。

 

「この人は一人でいじけて、まわりと関わらないようにしている…… かわいそうな人だな……」 

 

と思う人も多いかもしれません。

 

不登校支援活動で出会う親御さんのなかにも、前述と似たような人がいます。

 

「私が夫(妻)のことでどれだけ傷つき、苦しんだか……きっと夫(妻)にはわかりませんよ」

 

そう言って、夫(妻)を拒絶している親御さんもいます。

 

今これを読んでいるあなたも、前述の「いじけているように見える人」や「夫(妻)を拒絶している人」のようになっていませんか?

 

傷ついたことや苦しんだことに限らず、「この気持ちは自分にしかわからないだろう」と感じたことはきっと誰でもあるはずです。人間はそれぞれオリジナルの人生を生きていますから、「この気持ちは自分にしかわからないだろう」と感じることがあって当然なんですよね。

 

それはもちろん、不登校の子供も同じです。「この気持ちは誰にもわからない」と思っているところがあります。特に、「不登校になったことがない人」と「不登校になった自分」の間に大きな隔たりを感じていますから、「不登校になったことがない人には、この気持ちがわかるはずがない」と強く感じるものです。

 

それは、相手が親でも同じ。

 

親に不登校経験がなければ、子供は「不登校になったことがない親」と「不登校になった自分」の間に大きな隔たりを感じ、「こんな気持ち、親には絶対にわからない!!」と思うのが普通です。

 

ここで視点をあなたに移しましょう。

 

今これを読んでいるあなたが「この気持ちは自分にしかわからないだろう」と感じたとき、あなたはどうすればいいのでしょうか? あなたがどんなことをすれば、その気持ちが癒され、人生に制限をかけずに済むのでしょうか?

 

 

共感し、共感される体験を、まずは親がする

 

できることは色々とありますが、たとえば、先に与えてみるのも1つの方法ですよね。

 

誰かとコミュニケーションをとるとき、相手に「共感される心地よさ」を与えるのです。

 

相手が

 

「『この気持ちは自分にしかわからないだろう』と思っていたけど……なんだか、この人は私の気持ちをわかってくれた気がする」

 

と思えるようにコミュニケーションをとっていくのです。

 

そうすれば、「与えたものが返ってくる」のメカニズムで、そのうち自分も同じ体験をするでしょう。

 

自分自身も、

 

「『この気持ちは自分にしかわからないだろう』と思っていたけど……なんだか、この人は私の気持ちをわかってくれた気がする」

 

と思う体験をする日がやってきます。

 

こういったことはスピリチュアルな内容だと思うかもしれませんが、現実的なことなんですよね。

 

「『この気持ちは自分にしかわからないだろう』と思っていたけど……なんだか、この人は私の気持ちをわかってくれた気がする」

 

そう思ってもらえるように誰かとのコミュニケーションをとっていく過程で、心の距離が近づく実感が湧いてくるものです。さまざまな想像を働かせて相手の気持ちを理解しよう(共に感じよう)としているうちに、自分自身の心の容量が広がり、その広がったぶん相手との心の距離が近づきます。

 

その近づく過程で、

 

「もしかしたら、ある種の偶然性で、理解できないはずの他者の心が理解できることもあるのかもしれない

 

と感じられてくるでしょう。

 

すると、「この反対の立場も経験できるはずだ」と確信できて、「共感を受け取る器」ができあがってきます

 

そうして「共感を受け取る器」ができてくるので、

 

「『この気持ちは自分にしかわからないだろう』と思っていたけど……なんだか、この人は私の気持ちをわかってくれた気がする」

 

と思う日がやってくるんですね。

 

錯覚であっても幻想であっても「自分の気持ちをわかってもらえた気がする」という体験をすると、人は癒され、制限が解除され、自分自身の世界が広がっていきます。

 

そのプロセスは、とてつもなく感動的なものです。

 

 

“本物の共感”は、どうしたらできるようになるのか?

 

さて、前述で下記の話をしたことを覚えているでしょうか?

 

>相手が

>「『この気持ちは自分にしかわからないだろう』と思っていたけど……なんだか、この人は私の気持ちをわかってくれた気がする」

>と思えるようにコミュニケーションをとっていくのです。

 

ここを読み、「どうすれば、そういうコミュニケーションがとれるの?」と疑問に思った方もいるかもしれません。もし、その疑問を放置したまま思考が止まっていた方は、不登校対応力がまだまだ身についていないはずですし、依存的になっている可能性が高いでしょう。

 

ここでは、補足情報としてヒントをお伝えしておきます。

 

「『この気持ちは自分にしかわからないだろう』と思っていたけど……なんだか、この人は私の気持ちをわかってくれた気がする」

 

そう思ってもらえるように誰かとのコミュニケーションをとりたいなら、まずは相手の話をしっかりと聴くことです。相手の話をしっかりと聴いていない段階で「わかる、わかる」と言っても、相手は「わかるわけがない」と思いますよね。

 

イメージしてみてください。

 

あなたに深刻な悩みがあって、それを誰かに聴いてもらいたくて、実際にそれを誰かに話したとします。けれども、話し始めてから1分もたたないうちに話をさえぎられて「わかる、わかる」と言われたら……

 

「わかるわけないでしょ!!」と思いませんか。

 

それが普通です。話を十分に聴いてもらえていない段階で「気持ちをわかってもらえた気がする」と思える人は、なかなかいません。

 

ですから、先に話をじっくりと聴いてあげる形でコミュニケーションをとるだけでも、相手に「共感される心地よさ」を与えやすくなりますし、何よりそのプロセスで心の距離が近づく実感が湧いてきて、あなた自身が「この反対の立場も経験できるはずだ」と確信でき、「共感を受け取る器」ができてくるでしょう。「共感を受け取る器」ができてくると日常のさまざまな場面で「共感される体験」が増えていきます。

 

そうして「共感すること」と「共感されること」の両方の体験を積み重ねていくと、しだいに共感力が高まっていきます。こうして共感力を高めていくと“ありきたりの表面的な共感”ではなく“本物の共感”ができるようになります。

 

 

このミスをなくすだけでも不登校脱出可能性が高まる!

 

ここまで読み、大切なことに気づき始めている親御さんもいるでしょう。

 

前述の次の部分が引っかかっている親御さんです。

 

>話し始めてから1分もたたないうちに話をさえぎられて「わかる、わかる」と言われたら……

>「わかるわけないでしょ!!」と思いませんか。

 

この部分を読み、

 

「やばい、これに近いミスを不登校対応で何度もつづけてしまった……」

 

とショックを受けている親御さんもいるはずです。

 

そうなんですよね。多くの親御さんが、この重大なミスを不登校対応で繰り返してしまうのです。1分もたたないうちに子供の話をさえぎる親御さんは少ないかもしれませんが、子供が十分に話していない段階で子供の話をさえぎって「わかるよ」と言ってしまった経験がある親御さんは多いはずです。

 

「気持ちはわかるけど……」

 

「その気持ち、わかる!」

 

「わかる、わかる、お母さん(お父さん)も前に似たようなことがあった」

 

……など、表現に違いがあっても「わかる」と伝えてしまっている点では同じ。子供の話を十分に聴いていない段階でそういった言葉を言ってしまえば、子供は「わかるわけがない!!」と感じるだけです。

 

そうして「反発するような気持ち」が蓄積するとともに、「誰にも自分の気持ちはわかってもらえないんだ……」と何度も落ち込み、だんだんと閉鎖的になっていくため、子供は不登校悪化に向かってしまうんですね。

 

親が「わかる」と言えば言うほど(「わかる」と言っているに等しい言葉を言えば言うほど)子供の状態が悪化し、不登校が長期化していくのです。

 

これが、多くの親御さんが“親の力”で不登校悪化に向かわせている現状です。

 

こういったミスを今まで繰り返してきた親御さんは、今後、そのミスを繰り返さないようにしましょう。そのミスを繰り返さなくなるだけでも、子供が不登校脱出に向かう可能性がグンと高まります。

 

 

不登校の子供が劇的に変わる!

 

前述で、私は次のように書きました。

 

>錯覚であっても幻想であっても「自分の気持ちをわかってもらえた気がする」という体験をすると、人は癒され、制限が解除され、自分自身の世界が広がっていきます。

>そのプロセスは、とてつもなく感動的なものです。

 

このプロセスが「不登校の子供」に起きたら、その子はどうなるでしょうか?

 

癒される=パワーアップする

 

まずはこのパワーアップ効果で、不登校脱出に向かう可能性が高まるでしょう。

 

エネルギーが有り余っている状態をイメージしてみてください。エネルギーが有り余っていたら、学校に行きやすくなると思いませんか?

 

「エネルギーが有り余る状態」に近づけるのが「癒やしによるパワーアップ効果」で、その癒やしをもたらすのが「自分の気持ちをわかってもらえた気がする体験」なのです。

 

制限が解除される=開放的になる

 

制限が解除されるとそれまでの閉鎖的な心の状態(閉鎖的な生き方)をやめ、開放的になっていくでしょう。心と生き方が開放的になれば良好な人間関係が築きやすくなり、その人間関係構築力は不登校脱出の追い風になります。

 

「自分の気持ちをわかってもらえた気がする体験」は子供の制限を解除し、開放的にし、不登校脱出に向かわせるのです。

 

自分自身の世界が広がる=学校に行くことも検討し始める

 

「自分の気持ちをわかってもらえた気がする体験」によってパワーアップし、開放的になり、自分自身の世界を広げていくと「さまざまな選択肢」が見えてきたことによって「学校に行く選択肢」も落ち着いた心で検討することができます。その“検討”は確実にその子のメリットになりますから、その点においても「自分の気持ちをわかってもらえた気がする体験」は有効なんですね。

 

“本物の共感”で不登校の子供が劇的に変わる事実、ご理解いただけたでしょうか。

 

親が“本物の共感”ができるようになる

子供は「自分の気持ちをわかってもらえた気がする」という体験をする

子供は癒され、制限が解除され、自分自身の世界が広がっていく

癒やされることで「エネルギーが有り余る状態」になり、制限が解除されることで心と生き方が開放的になり(良好な人間関係が築きやすくなり)、自分自身の世界が広がることで「さまざまな選択肢」が見えてきて「学校に行く選択肢」も落ち着いた心で検討できるようになる

 

こうして不登校脱出に向かっていきます。

 

どうしたら“本物の共感”ができるようになるのかは、この記事の中に書きました。忘れてしまった方は、もう一度、読み直してみましょう(^-^)

 

 

 執筆者:シア・プロジェクト代表 木村優一

 

 

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お手数をおかけしますが、よろしくお願い致します。

 

 

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